コラム・お役立ち情報

自然素材の壁

珪藻土の壁 仕上げ材 左官

せっかくリノベーションするなら、内装も隅々までこだわりたい!という方も多いのではないでしょうか。無垢フローリングと合わせて、自然素材の壁材を取り入れてみるのもおすすめです。

同じ間取りでも壁や天井の仕上げがクロスか、塗装か、左官かでお部屋の印象も違ってくることでしょう。

今回は自然素材の壁材「珪藻土」と「漆喰」をご紹介します。

珪藻土とは

ケイソウ

珪藻と呼ばれる植物性プランクトンの一種が、化石になって積み重なって固くなった土から作られます。

海中や河川、湖沼などで発生した珪藻が死ぬと底に沈殿して堆積し、その過程で酸化ケイ素=SiO2でできた殻だけが残りますが、それが化石化したものが珪藻土です。

珪藻土には10億分の1cm程度の微細な孔(あな)が無数に空いていて、そこが空気中の湿気を吸収します。

一方で乾燥した空間では吸収した水分を放湿してくれるので、珪藻土が左官された室内では、常に最適な湿度が保たれます。

壁や天井に使う場合には、コテやハケを使った左官で仕上げます。コテやハケの使い方によって様々な仕上げのバリエーションが楽しめます。照明の明かりで生まれる壁の陰影も魅力的です。

珪藻土左官で仕上げる際には、実際の仕上げ方法について左官前に確認することをおすすめします。

施工当日に立ち会ってパターンを確認させてもらうといいでしょう。

最近は様々なカラーの珪藻土も出ているので、部屋に合わせて変えるのも面白いかもしれません。

漆喰とは

石灰棚

漆喰は石灰石を焼いて水を加えた消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした塗り壁材です。サンゴ礁が長い年月をかけ、地殻変動などで隆起して陸地になると石灰鉱脈ができます。石灰石はその石灰鉱脈から採掘できます。

漆喰も珪藻土と同じく調湿性があり、お部屋の湿度を快適に保ってくれます。また、二酸化炭素を吸収しながら硬化していく漆喰は珪藻土のように粉がポロポロ溢れることもありません。

耐火性もあるため、昔から日本では城壁や土蔵などに使われてきました。

クロスや塗装よりもオリジナリティを出しやすい左官材。素材や施工はクロスと比べると割高ですが、DIYで楽しむこともできます(天井はおすすめしません!)

高い機能性と個性的な仕上げで自分らしい空間を作ってみてはいかがでしょうか。

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