広島県と一般社団法人リノベーション協議会(東京都渋谷区・理事長:山本卓也)は、2023年7月7日に「既存ストックの活用促進に向けた連携協定」を締結しましたのでお知らせいたします。
本協定は、全国でも初めての取り組みで、官民で連携しながら「リノベーション」の普及促進に取り組み、県民の豊かな暮らし・住まいづくりを推進していくものです。地域活性化に繋がる場づくりや、リノベーションの魅力・可能性に対する認知向上に資する施策など、全国のロールモデルとなるような先導的な取組を創出し、「持続可能なまちづくり」の実現を共に推進してまいります。
連携内容
(1)地域活性化に繋がる既存ストックの活用促進に関すること
ひろしまライフスタイルプロジェクト(仮称)において公共的な空間などのリノベーションを推進
(2)自分らしい暮らしを実現するためのリノベーションの普及啓発に関すること
リノベーション住宅の魅力が伝わるイベントなどを推進
(3)安心で快適な住まいの提供に向けたサービスの品質向上に関すること
事業者や担い手の育成につながるセミナー開催や制度普及などを推進
一般社団法人リノベーション協議会 理事長 山本 卓也 コメント
自治体との連携協定は、当協議会にとって初めての取り組みとなり、大変嬉しく思います。リノベーションは、既存ストックの価値の再生・向上によって、地球環境に配慮しながら、「自分らしく」「無理なく」「自由」な住まい選びや、地域の魅力を活かしたまちづくりを具現化することが可能です。本協定によって、広島県と共に既存ストックの活用とリノベーションの普及啓発を推進し、日本全国にリノベーションによる「持続可能なまちづくり」を拡げていきます。
一般社団法人リノベーション協議会について
消費者が安心して既存住宅を選べる市場をつくり、既存住宅の流通を活性化させることを目的に、2009年7月に発足したリノベーション業界団体です。現在、業界・業種の枠を超えた811社(正会員601社、賛助会員193社、特別会員4名・9法人・4自治体)が参画し、優良なリノベーションの統一規格「適合リノベーション住宅」を定め、建物タイプ別に品質基準を設定、普及浸透を推進しています。区分所有マンション専有部に関する品質基準を満たす「R1住宅(アールワンジュウタク)」、区分所有マンション共用部も含む品質基準「R3住宅(アールスリージュウタク)」、戸建住宅の品質基準「R5住宅(アールファイブジュウタク)」が運用されており、適合リノベーション住宅発行件数は、累計68,532件(2023年3月31日現在)。2022年6月からは、R1住宅エコ基準も運用開始し、地球環境にもやさしいリノベーションの普及を目指します。
また、本年より中古住宅流通とリノベーションの提供に必要な知識を総合的に学ぶことができる新たな資格制度「リノベーションコーディネーター資格制度」を創設。リノベーション業界に関わる人材の知識や技術の底上げや、他業界からの転職、新卒採用等、採用機会の拡大や人材定着につなげ、中古住宅の流通とリノベーションの活性化に寄与してまいります。